フルートの楽しさ

高校生のAさん。アルテの1巻。
ブラスバンドで鍛えているらしく、音はハツラツと元気でご本人も明るく前向き。
楽譜を読んでマジメ〜に吹いているので(まぁ最初はみんなそうだけど)ここをこんなふうに表現しようよ、みたいに、音の表情をたくさんつける。

次週のレッスンでは、みごとに!見違えるように!その曲の表情を表現していた。

自分が高校生の時って、どうだっただろう。結構深刻で「表現する」なんて気恥ずかしくて、でもどうしてもやってみたくて、でも出来なくて。。。って悩んでいたかもな。遠い昔のことなので記憶に余りありませんが。

人の前で何かを表現する、伝えるって、素直にならないと出来ない。
いろいろ考えてたら出来ない。だけど考えてないと出来ない。これを伝えたいという強い感情があったりすると出来るのかな。
こうやったらこう思われてしまいそう。。。なんて思うと、なかなか心を全面には出せない。

性格の問題なのだろうか。
誰に対してもオープンな人の音楽って、やっぱりその人柄の通りだったりして。
自分はオープンな人でもないので、音楽をやっていく上でも色んな壁があったし、今もある。

そういう悩みを抱えつづけて来た自分は、初めてフルートを教えるようになってから、ずっと心掛けていることがある。
表現することに間違いはないのだから、生徒さんには、自分なりに作曲家の意図を汲み取り表現する努力して欲しい。
そして、伝えたいことを伝えやすくする雰囲気を、自分は作るように心掛けたい。
ということ。
いろんな価値観を受け入れ、伸ばす。理想ですけどそういことが出来るようになりたいと。