美しい旋律

40代の方のピアノレッスンにバイエルを使っている。最初はバイエルを使おうかどうしようか迷ったのだが、アカデミックな練習がお好きな感じだったので、導入。
上巻の半分くらいを終えたところだろうか。その生徒さんが「これはキレイな旋律ですよね〜」とシミジミ。
「ですよね!!!これは”こどものバイエル”っていう題名なんですけど、大人の方にも充分使って頂けるスバラシイ教材なんですよ。旋律が美しいでしょう?子供にはこの純粋な旋律の良さはイマイチ分からないと思います。私も分からなかったし。でも大人になってみると、この旋律の美しさが、分かるんですよね〜」

美しいと感じて楽しめる。これぞピアノを弾く醍醐味じゃないですか。
バイエルを導入してよかったと思いました。

ハ長調の単純な旋律の美しさに浸れるって、いろんな経験をしてきた大人だからこそ、だと思う。上手く文に出来ないけど。。。。子供はそのままでも純粋だから、なのかな?だから、このシンプルさよりも、もっとリズミカルなものを好んだり、複雑な動きを好んだり、そうやって自分に無いものを音楽に探す?
どうだろう。違うかもしれないが。

ハ長調。無垢な調。新生児を見つめている時のような感情が湧く。
一番美しくて一番難しい。