望み

Iくんは、いつも先に急がない。その場をしっかり楽しめる子で、私には無い面を持っていてとても羨ましく思う。習いに来た当初から、その楽譜に書かれている音符だけでなく、絵や記号、さまざまなものに反応するのだ。先へ行くことを急がないのでゆっくりペースで進んでいるのだが、気がつけば着実に出きることも増えていて、連弾なども先生のパートを楽しんで聞いている様子。ゆっくり歩いてゆっくりまわりの景色が見える。


こんなふうに音楽を楽しめるのって、いいなと思った。


逆に、先へ急いで頑張っちゃう子。やっぱりこれも個性だからそれはそれでいい。頑張ってゴールを目指してるから先ばかりに目が行って、「あーこれもあれもできてない〜〜っっっ!」って癇癪を起こしちゃうんだけど、実は足元を見たら出来てることがいっぱいある。昨日より、ちょっと出きるようになった部分もある。この部分を誉めてあげられるといいと思う。