嬉しいこと悲しいこと

振り返ってみて、生徒さんが「あぁ上達したなぁ」と思うとき、嬉しい。
上達の進度は全く無関係で、進度が遅くてもいいんです。その子がその子なりに頑張って少しずつでも上達している時って本当に嬉しい。中には器用でない子も、居ます。でも一生懸命に頑張っているその姿ってなかなか感動します。自分の力を最大限に出そう。そう思うことが上達の第一歩でしょうか。


逆に、やればすぐに出来るのに、レッスンの次に何か楽しいことがあるのかレッスン時間に集中しない。早く終わってくれないかな、と思っている。これは教えている方としては悲しい。しかしこちらもいろいろそういうときにこそ、もっと楽しい方法を考えなければいけません。が、限界があります。


私がどんなに一生懸命いろいろな策を練って考えても、指を動かすのは私ではないのです。本人が何とかしようと思わない限り上達は望めません。A君は器用で集中すればすぐに習得できる子。その日は全く集中力がない。いろいろ理由はあるにせよ、最近ずっと集中力に欠けている。自分の教え方もまずいのかもしれないが、先日は少しお説教を。。。私にしては珍しい(笑)あんまり怒ったり説教したり、しないんですね。家ではしょっちゅうですがね。。。で、効果大でした。説教後は集中して一度できちんと弾けた。やればできるのに。。。。そのとき言ったのは「先生がいくら教えても弾くのはアナタだよ。アナタが弾こうと思わなければいつまでたっても弾けないよ」その一言。アタマのいいA君は、その一言で自分がどういう状況なのか把握できたみたいだった。


あぁ。。。家庭でもこうやって「小言」じゃなくイッパツガツンと言えばいいんですよね(笑)主婦としても「これは仕事」と思えばもっと工夫してアタマを使ってできるのかなぁ。。。と思いつつ。。。毎日小言ばかりで自分でも「うわぁこれじゃ頭わるいお母さんだわぁ。。。」と思うのでした。