調律の日

今日は1年ぶりのピアノの調律の日。音程がかなーり狂っていたのがすっかり改善され、高貴な和音が奏でられました。
このピアノ、ずっと音色に不満はなかったんだけど、音大行ってフルート専攻になったあたりから全然可愛がってあげておらず、だんだん放置気味になり、広島へ嫁入りついでに(?)持って来たものの余りにも音色が酷くなってて弾く気も起こらず悲惨な状態だった。
ここへ越してきて、やっとのこと馬場さんに治して頂き、だんだん蘇ってきた。なんだか昔懐かしい奥ゆかしい音色がしてますよ。

楽器は、良い状態で弾かないと上手にならないんです。いっくら練習しても、音の出難いフルートで練習してたらヘンなクセがつき、自分が表現したい思いも伝えられないんです。
ピアノも、いい状態だと心が素直に出て行きます。これを知ってると、楽器の調律はやらなきゃいけないものって思えるんだけど。。。放置してる人、多いです。勿体無いですよー。きちんとした楽器で耳を育てましょう。

私の両親は音楽家ではないけれど、ピアノを買ってくれた小学校1年生の時からずっと1年に1度はピアノの調律をしてくれていた。今、本当に感謝している。狂った音程のピアノで弾いていたら、美しい響きの感覚もまるで掴めなかっただろうし、今こうしてこの職業にも就いていなかったと思う。数年自分で管理してから、管理状態が非常に悪かったのは自分のせい。ここは本当に反省。。。。

年に一度でも調律をしていたら、ピアノはずっとずっと弾けるから、「まぁ・・・いっか・・・」と思わず、やって下さいね。維持費はかけただけ、生きててくれます。

あと、やっぱりこの調律師さんで間違いないなと思ったのは、ピアノの値段でピアノのランクを決めてないこと。うちのはアップライトですが、グランドじゃなきゃいけない理由もないよねって。
私はピアニストじゃないのでグランドピアノが欲しいと強く思ったことはないんですが(お金が有り余って置く場所もあれば欲しいけどね)、このアップライトもいい仕事してきたし。

フルートも、フルーティストなら「金」とか。そういう考え。おかしいよね。私のはシルバーですが、管厚0.46mmエクストラヘビーで、鳴らすの難しいし音色の変化にも富んでいる。頭部管の一部には18金なども埋め込まれ、もはや銀オンリーの素材と金オンリーの素材をミックスしたような複雑な音色が、私はとても気に入っている。そりゃー値段は金のフルートより安いけど、お金があっても、金に買い換えるつもりもない。今の楽器で「つまらない」と感じない限り。
金もいろいろ試奏したけど、自分の楽器より・・・なんか面白くないんだよな。。。

で、一度、大分前にお願いしたピアノの調律師さん。「フルート奏者なんですか。楽器は?ムラマ○?サ○キョーなの?金?金じゃないの?次はムラマ○の金買いなさいよ」って・・・・
もちろん次は頼みませんでしたけど(笑)

自分のものさしを、持ちましょう!