高校3年生になったNさん。大学受験を控えている学年になり、退会。Nさんがここに来たのは高校1年生の時で、以前少しフルートを習ったこともあったようでアルテの1巻を持っていた。アルテからでも十分出来そうではあったが、念のため、トレバーワイの初級教本の下巻から音作りを初め、様々な時代の魅力的な曲を通して勉強してきた。吹奏楽部でも活躍しているので練習もいつも充分な量をこなしてくる。1年間でアルテ1巻の最後のガリボルディのエチュードまで行った。レッスンは、最初の頃から技術的なことばかりのレッスンではなかったように思う。アルテの1巻の練習曲も「この部分はこんな雰囲気の、こういう感情」みたいな話を交えてレッスン出来たので、私もとてもやりがいがあった。なにより、私が言ったことに確実な反応があったので楽しかった。打てば響くとは、このこと。音楽には、どんなフレーズでも、何かを感じながらやろうよっていうメッセージを、Nさんにはきっと伝わったと思うし、彼女も常に何かを表現しようと努力している姿が認識される。退会ということになりつつも、彼女ならこの先自分の力で開拓出来るものがあると信じられるので、やり残した思いはない。寂しいけどね。
彼女を見つつ、私も高校生の時にこのような生き方をしていたらもっと楽しかっただろうな。。。と思うのであった。


一方、最近始めたばかりのCちゃんは、今一生懸命格闘中。トレバーワイの最初の曲、ピアノの伴奏がつくんだけど、ソラシの3音だけなのにすごく雰囲気のある曲で、私は大好き。フルート初めて持って最初にピアノと一緒にアンサンブルする曲がこれって、すごい幸せだよなーと思う。私の時代にこの本はなかったので。。。。で、Cちゃんも「あーこの曲、すごい悲しくなっちゃう。。。」って曲の雰囲気をとってもよく感じ取って吹いてくれた。この先、デュエットもたくさん出てくるし、楽しい曲もたくさん出てきます。楽しみだね!