中村めぐみさんが日本初演のフルート協奏曲を演奏された。ホルムボーという北欧の作曲家の協奏曲。現代的な響きの中にも暖かさと強さと爽やかさを感じられたのは、めぐみさんの演奏が素晴らしかったというところも大きいだろう。

めぐみさんは、大学の2つ上の同門下の先輩で、学内のオーケストラサークル(アルス室内管弦楽団)でもお世話になった大尊敬している先輩で、そんな先輩と同じ県内に住めたこと、偶然だけど、とても嬉しいこと。アルス時代から感じていたことだが、めぐみさんは「手を抜く」ということが、まず、ない。適当な部分がないのに、それを人にあからさまに感じさせるところもなく、いたって自然に、カンペキ。そしてお人柄も非常に良いのだ。なんでそんなに素晴らしいんですか!!!つめの垢下さい。。。


そして、その演奏会に、めぐみさんの師匠でもあり、私の師匠でもある宮本明恭先生(元N響首席フルート奏者)も広島にいらしたのだった。お昼のランチからゲネプロ、本番が終わり夕飯までご一緒させて頂いた。最初は、私で先生のお相手が一日務まるか、とても心配だったのだが、先生が終始楽しいお話で盛り上げて下さって、私は先生に最後の最後まで楽しませて頂いてしまった。その上勉強になるお話も沢山お聞きして、すごくすごく精神的に得をしてしまった気分。先生、ありがとうございます。そして私は先生に何も出来ず、すみません。。。。


早期教育についても貴重なご意見を伺った。
子供には、本物を。本物の音を。本物の味を。子供には手を抜いたらいけない。感性をまずは豊かに。それが大事。


美しいもの、美しい音、その他様々な感性というものは、1年や2年では身にならない。小さな頃から芸術品に囲まれていないと本物の感性は育たないんだよ、と、昔仕事でご一緒した呉服屋さんが仰っておられたことがあったな。

コンクールでホテルに宿泊するとき、安いホテルではだめだ。思いっきりリッチなホテルに、泊まらないと!と、ある方が言う。ある意味方便でもあるだろうけど、言葉の裏は読み取れる。

音楽って、心が豊かでないと、だめなんだね。
目に見えない音のために、心を豊かに。心も目に見えませんけども。