小難しくない普通のこと

ある日車で慌てていてちょっとしたミスをしたときのこと、同乗していた長男が「まさにこの状況にマッチした曲だよね」とかかっていた曲の指摘を。
切羽詰ったようなその曲はショスタコービッチ交響曲


私の両親はクラシック音楽には全く関心がなかったので私が幼少の頃は勿論ショスタコなんか聴いたこともなかった。
名前を知った後も、大体「ショスタコービッチ」という名前が小難しさを醸し出しているので曲もさぞかし難しいのだろうと決め付けていたわけで、だから始めてショスタコ聴いたのは高校生の頃・・・かな。好んで聴いた覚えはない。師匠のオケの演奏会で耳にする程度だったと思う。


クラシックといえばバッハやモーツァルトベートーヴェン?王道だし勿論素晴らしいけれども、子供にはもうちょっと時代の新しいもののほうが映画音楽のBGMのようで親しめるようだ。ショスタコービッチバルトークストラヴィンスキー、もっと新しいものなども、子供は何の抵抗もなく聴いている。曲名や作曲者名など教えなくていい。ただ、音楽を流してそれがどんな風景を醸し出しているか、子供は楽しんで想像しているようだ。それこそ鑑賞の真髄なんじゃないでしょうか。


詳しい歴史や作曲家の生涯。それはその後です。興味が出たら調べればいい。「ただ音を聴く」それがなかなか大人には難しいようで、活字になった情報を欲しがり聴いた気になったりしてるけども、何も考えず、聴けばいいんですよね。


あ。昨日の「題名のない音楽会」もすごく面白かった。あんな風に旋律を心情に照らし合わせて聴く、というか、想像すると、もっと楽しいですね。